見えていることがすべてではない

沖さんの後は

キャノンギャラリー1階で

この方の写真展がありました


この写真展のことは

何かの記事で読んでいて

沖さんと同じところだわ…と

ぜひ見に行こうと思ってました


鶴巻さんの『 ALT 』展は

視覚障がい者と関わったことがきっかけで

「見えない、見えづらい世界」を覗いて見たいと思い

「見ること」について

考えることを目的とした写真展でした


視覚障がい者のなかで全盲は2割

それ以外の方の見え方は人それぞれ


・薄墨で描かれた絵を見ているよう

・くすみ系の色は見分けがつかない

・歪みがあり建物がゆらゆら見える

・視力検査はすべてシャネルのマーク

・晴天の日はほとんど真っ白

・パズルのピースが抜けている感じ

などなど

これを写真化するとどういうふうに

私たち晴眼者(この言葉初めて知りました)に見えるか


その見え方を

鶴巻さんが写真化し撮影したコーナー

これが視覚障がい者の方の見え方として

一番わかりやすかったです


私たちが良かれと思って

障がいのある方に配慮することが

健常者とおなじにようにできるのに

できないだろうと勝手に決めつけられてしまう


配慮してくれることはうれしいけど

はじめにどうしてほしいか

聞いてほしいというのが

障がいのある方の本音だそうです


展示のコメントに

「私の目ってロマンチックだなって…」という

網膜色素変性症の女性の言葉があって

生活の中では苦労があるでしょうけど

前向きな考え方がすごいな…と


視覚障がい者の方の見え方について

また

見えていることがすべてではないと

感じた写真展でした